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2018/02/13

2018.2.13 尼崎市立小田北中学校校内研修会

表記で行われている道徳教育の研修会で講師を務めました。

小田北には何度かおうかがいしていますが,先生方が大変熱心でいつも感銘を受けています。今回も意欲的な道徳教育の実践報告がありました。

私の講話では,国の動向などを整理しつつ,道徳教育の変遷や,特別の教科としての位置付けが意味することなどをお話し,むかしながらの道徳(いってみれば道徳1.0)ではなく本質的にバージョンアップした道徳(いってみれば道徳2.0)に指導者がマインドを切り替えていくことの重要性を指摘しました。


※講演資料より

道徳では,求められる認知のレベルとして,道徳的価値理解,内省,多元思考,熟考という4つの段階があり,一方,対象のレベルとして,自分自身,人との関わり,集団や社会との関わり,生命・自然・崇高なものとの関わりの4つの階層があります。つまり,4×4の分割表に落とし込めば,16のセルが誕生することになります。

中学校3年間の授業計画の中で,地域の特性なども加味しながら,これらがうまくカバーされるよう,また,教科書を教えるのではなく,教科書で教えるスタイルで,教科書に不足があれば,必要な教材などを積極的に追加していくという方向で進めていけば,新しい道徳は,今の教育の欠落を補い,大きな効果を発揮するものになると期待されます。