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2017/06/10

2017.6.10 日英言語文化学会参加

表記年次大会と理事会・評議員会に参加しました。

下記の発表・講演を聴講しました。

講演
日野信行(大阪大学大学院教授)「国際英語の学び:多文化共生をめざして」

発表
根本貴行(東京家政大学准教授) 「母語獲得における経済性の原理と混ぜ操作」

堀部秀雄(広島工業大学教授)
 「〈甘え〉を英語でどういうか? 日本文学の翻訳作品に基づく一考察」

シンポジウム
「世界の言語文化事情 ( 2 ) -共生社会実現を視野に入れた言語理解教育-」
柿原武史(関西学院大学教授)「スペインの言語文化について」
山下誠(神奈川県立大師高等学校教諭)「韓国の言語文化について」 


※日頃から自分の英語授業のお手本とさせていただいている日野先生のご講演をはじめ,いずれも非常に興味深い内容でした。とくにシンポジウムは,ふだん聞けない分野のお話で,非常に面白くうかがいました。英語の研究者は英語の世界に引きこもりがちですが,他の言語の研究者と積極的に交流することで,新しいブレイクスルーが得られる気がします。山下講師は,最近の高校生の中に,歴史や社会から入るのではなく,ストレートにポップカルチャーから入って韓国文化に「はまり」,その勢いで朝鮮語もマスターしてしまう,過去にない,まったく新しいタイプの若者が出てきたことを報告しておられました。講師もおっしゃるように,こういう世代が積み重なっていくことの重要性を感じます。